3次元CAD利用技術者試験とは、ACSP(一般社団法人コンピューター教育振興協会)が主催する、3次元CADの知識やスキルを評価、認定する検定試験のことです。
CAD利用技術者試験は、1990年10月に創設(旧:CADインストラクター認定試験)、現在IT関連の試験として広く認知されています。総受験者数は、延べ58万人以上。(2020年時)
3DCADの勉強したいけど、教材とかも色々あって何をどう勉強すればいいかわかんねぇ~。
3次元CAD利用技術者試験を想定した勉強がおすすめやで!
各級の紹介
3次元CAD利用技術者試験は、2級・準1級・1級と、能力や技能にあわせて、だれでも身近にチャレンジできる学習目標として活用できます。今回は各級の違いなどを簡単にご紹介したいと思います。
2級
対象者 | ・3次元CAD設計製図の業務の就業を目指す人 ・3次元CADシステムの周辺の業務に携わる人 ・3次元CADシステムの営業、管理等の関連業務に携わる人 ・準1級、1級へのステップアップを目指す人 |
試験分野 | ■3次元CADの概念 ・3次元CADとは ・3次元CADの活用 ・3次元CADの歴史 ・3次元モデルのデータ構造 ・3次元モデルの構成、表示技術 ■3次元CADの機能と実用的モデリング手法 ・3次元CADによる設計 ・モデリング機能 ・実用化の事例、 ・複合化したコマンド ・検査、計測、解析の方法 ・モデリング手法 ・アセンブリモデリング ・実用上の注意点 ■3次元CADデータの管理と周辺知識 ・プロジェクト管理 ・PDM ・コンピュータシステムの構成 ・CADとネットワーク知識 ・情報セキュリティ ■3次元CADデータの活用 ・CAE、CAM、CAT、CG、3Dプリンター、DMU、コラボレーション ・3次元CADデータの応用例 |
受験料 | 7,000円(税別) |
受験資格 | 制限なし |
試験方法 | マークシート 60問 |
アクセス日時 10/26/2021 調べ
2級では3DCADを操作することはないで!
ちなみに2級合格は準1級、1級受験の必須条件になるで!
準1級
対象者 | ・3次元CAD設計製図の業務の就業を目指す人 (もしくは、就業して間もない人) ・3次元CAD設計の補助業務やオペレータを目指す人 |
試験分野 | ■CADリテラシー、形状認識能力 ・文章による手順の指示に従い、パーツモデルを作成する問題。 ・第三者との口頭によるやり取りや手書き図面情報の伝達をイメージし、的確にコマンドを使用できるかを問う。 ・2次元図面からパーツモデルを作成する問題。 ・2次元図面から3次元空間上の形状認識が正確にできるかを問う。 ■2次元図面からのパーツモデリング能力 ・2次元図面からパーツモデルを作成する問題。 ・実務の基本的な能力を総合的に問う。 |
受験料 (単願) | 持込:10,000円(税別) 一般:12,000円(税別) |
受験料 (2級併願) | 持込:15,000円(税別) 一般:17,000円(税別) |
受験資格 | 2級有資格者 |
試験方法 | ・3次元CADシステムを使用したモデリング(パーツのみ) ・作成したモデルの体積、表面積などを測定し、解答群の中からもっとも近い値を選択し、マークシートに記入。 |
アクセス日時 10/26/2021 調べ
持込と一般とは?
持込:自分で3DCADソフトがインストールされたノートPCを用意して受験する方法。
(電源は供給される)
一般:試験会場に用意されてある3DCADを使用して受験する方法。
併願受験での注意
準1級や1級が合格基準に達していても、2級が不合格の場合は準1級や1級も不合格となります。
準1級からは実際に3DCADを使うで!
パソコンを持込際、通信環境が必要なCADの場合は、各自で通信環境を用意せなあかんで!
(もちろんCADの使用以外で通信環境利用したら失格やからな!)
1級
対象者 | ・3次元CAD設計製図業務を半年以上経験している人 (または1年以上の就学経験している人) ・3次元CAD設計者やオペレーターの管理業務を目指す人 |
試験分野 | ■CADリテラシー、形状認識能力 ・文章による手順の指示に従い、パーツモデルを作成する問題。 ・第三者との口頭によるやり取りや手書き図面情報の伝達をイメージし、的確にコマンドを使用できるかを問う。 ・2次元図面からパーツモデルを作成する問題。 ・2次元図面から3次元空間上の形状認識が正確にできるかを問う。 ■アセンブリモデリング能力 ・パーツモデルを作成し、それらを組立ててアセンブリモデルを作成する問題。 ・パーツモデルを正しく組み立てることができるかを問う。 ■2次元図面からのパーツモデリング能力 ・2次元図面からパーツモデルを作成する問題。 ・実務の基本的な能力を総合的に問う。 |
受験料 (単願) | 持込:15,000円(税別) 一般:17,000円(税別) |
受験料 (2級併願) | 持込:20,000円(税別) 一般:22,000円(税別) |
受験資格 | 2級、または準1級有資格者 |
試験方法 | ・3次元CADシステムを使用したモデリング(パーツおよびアセンブリ) ・作成したモデルの体積、表面積などを測定し、解答群の中からもっとも近い値を選択し、マークシートに記入。 |
アクセス日時 10/26/2021 調べ
1級は難しいやろうけど、合格できたら3DCADマスターや!
合格の基準
各分野5割以上、および総合7割以上の正解が合格基準となります。( 2級・準1級・1級すべて共通)
※総合の比率は、各分野の合計点を満点として換算したもの。各分野の正解率を足して分野の数で割った数値ではありません。
ん?なんだか少しややこしいなぁ~。
要するに、合計点が7割以上でも、一部の分野だけ4割やったらダメってことやな。
まとめ
いかがでしたしょうか。
3次元CAD利用技術者試験では3DCADに関する総合的な知識が求められます。
3DCADの勉強したいけど、学校や講習に通うのが難しい方などは検討されてみてもいいかもしれません。また、すでに3DCADを使用している場合でも、意外と疎かになっている基礎的な内容を改めて知ることができます。挑戦する場合、受験料は決して安くないのでしっかり準備して受験に臨みましょう!
試験を受けなくても、参考書などで勉強だけするのも全然アリやと思うで!